リトルムーンでは2010年から、使わなくなったヘアアクセサリーを(お客様を含む)日本全国から募り(※)、途上国の貧困地域の少女に寄贈する活動を行っています。
2013年のヘアアクセ回収数は年間4,400個、累計で11,000個超となりました。
ユーズド・ヘアアクセサリーを使って
カンボジアの雇用促進と奨学金支援
回収するヘアアクセにもいろいろレベルがあり、数年間の経験で分かったのですが、高いものは寄贈しても盗難にあったり生活のために売られてしまう実情があります。
でもそれは逆に、高レベルのヘアアクセが途上国にないという意味でもあります。ならば、ハイクラスのものに関しては無理に寄贈するのではなく、販売すれば雇用も創出でき、現金として出来ることが増えるのでは、と考えました。ハイクラスでないものは、従来通り寄贈していきます。
寄贈から一歩発展させるきっかけを掴んだ、2013年
縁あって知人の紹介で出会った、カンボジアでも有名な女性起業家ケムラ。彼女に、カンボジアでは珍しいと思われるハイクラスのヘアアクセを託し、現地の適性価格で販売してもらう事にしました。
彼女は日本の美容院での勤務経験もあり、現在はカンボジアで数少ないネイルサロンを複数立ち上げてている実業家。孤児へのヘアカットなども自主的に行っています。奨学支援先の選定も、知識や経験のある彼女からのアドバイスを受けています。
しばらくして、ケムラから「ヘアアクセサリーが売れた」との連絡が!少額とはいえ、カンボジア経済に寄与できた第一歩です。
“四方”よし。持続可能性のあるCSRを目指して。
WIN (ユーズドヘアアクセ回収活動の参加者)
WIN (寄贈を受けた発展途上国の少女たち)
WIN (カンボジア。雇用創出と自立支援)
WIN (参加者にクーポン発行→リトルムーンの顧客・売上拡大)※
みんながムリをせず続けられる。みんながちょっとハッピー。
そんな【四方】よし、の形を目指します。
プラス面:2013年に届いたユーズド・ヘアアクセは約4400個。一人平均3点送ってこられます。活動参加者数は1520人、500円クーポン発行額は、複数サイト合計で、1520人×500円で76万円。このクーポンを元にして生まれる売上は小さくありません。新規のお客様が多いのも特徴の一つです。
活動によるリトルムーンの認知度アップや、スタッフのモチベーションアップ効果もあります。
コスト面:一人の担当者が、送って頂いたヘアアクセをある程度まとめて開封し、参加者様への連絡とクーポン発行を行います。かかる時間は一週間で数時間程度。そして数ヶ月に一度NGO等に送る前に、数時間で仕分けしています(慣れてスピードがあがりました)。
クーポン発行はネットショップの機能を使っているのでコストはほぼかかりません。現時点のコストで大きいものは、カンボジアへの渡航・滞在費約16万円です。
行動あるのみ!
カンボジアへは、自らツアーを立ち上げて
毎日エデュケーションさんのご協力を得て、
カンボジアへのスタディー・ツアーを作って頂きました。
Facebookやメルマガを通じて参加メンバーを募り、9名でカンボジアへ!
そして、カンボジアの子供たちに会いに!
貧困地域の小学校や孤児院を訪問し、ユーズドヘアアクセを使っての少女達へのヘアアレンジ以外にも一緒に体を動かしたり工作・折り紙をしたり、日本の歌を歌ったり、授業をさせて頂いたりしました。
子供達のキラキラ笑顔が可愛くて、今も忘れられません。
訪問先に去年と同じ小学校が一校あり、私を覚えてくれていた少女がいました(画像左)。
通訳の方いわく今も去年のヘアアクセを大切にしているとのこと。そっと手を握りにきてくれて感激・・。
経営者として、一人の人間として、母として。学び多き旅。
タリバンの石仏破壊で有名なバーミヤン。ヘアアクセをつけて、はにかんだ少女たちの表情が印象的です。
「アフガニスタン=イスラム教の国では女性はスカーフで髪の毛を隠さないといけないけれど、やっぱり女の子はおしゃれをしたいのはどこも同じ。
彼女たちのスカーフの下にはリトルムーンのヘアアクセ。とってもシャイな女の子たちだけど、内心はとっても嬉しいんだと思う。だって、あんなにキレイなヘアアクセなんて、バーミヤンでは見たことないと思うよ。彼女たちに代わってありがと~!
あ、近所の男の子たちも興味津々だったので、そんな男の子たちの写真も送っています。」
「バーミヤンはアフガニスタンの中では比較的平和な方で、おかげで私も出張に行っても市内だったら防弾車に乗らないことがほとんどだし、芋畑の中を歩きまわれたりするのよね(バーミヤンはじゃがいもの産地として有名)。
タリバン勢力はじりじりとバーミヤンにも迫っていて、バーミヤン州の州境は危険で、カブールからバーミヤンへの道路での移動は禁止されています。タリバンのチェックポイントとかあって、そこで誘拐されたり、殺されたりすることがあるみたい。
そういうわけで外国人の移動は空路だけだし、バーミヤンの中では(アフガンどこでもそうなんだけど)産業もないし、山ほど採れたじゃがいもをマーケットまで搬送する手段も限られているので、非常に貧しい状況。
それでも、バーミヤンは比較的緑も多く、山の雪解け水もあったりするので、ほかの州に比べるとまだ資源では恵まれている方なのかも。さらにバーミヤンは、タリバンに破壊された仏像跡があって(世界遺産)、遠い道のりだけれど、観光業で盛り上げようとがんばっています・・・。」
奨学支援の流れを太くしていきます。ここができれば、ある意味すべてが自然に回り出す。
日本で一万個の回収を目指すべく、積極的に告知をしていきます。